飾文字

おじさんのかさ

佐野 洋子
講談社

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とっても立派なかさを持っているおじさんがいます。 どこに行くときも必ずこのかさを持っていきます。
でも、雨が降ってもかさは決してさしません、だってかさが濡れるからです。 大降りの日には外にも出ません、だってかさが濡れるからです。
ある日、公園で雨が降ってきました。おじさんはあまやどりをしていました。 そこへかさをさして楽しそうに歌っている子ども達を見て、おじさんはかさをさしてみようかなと、思いました。


「100万回生きたねこ」と並ぶ佐野洋子さんの代表作とも言える絵本ですよね。
何てかわいいおじさんなんでしょう。おじさんの気持ちは分かります、分かるけどどうでしょう? 読んで聞かせた子どももあまりのおじさんの徹底ぶりに、あきれ顔。
でも、ついつい口づさんでしまう「雨が降ったらポンポロロン 雨が降ったらピッチャンチャン」のこの歌。 1年生の教科書に載っていることもうなづいちゃうような、リズムとテンポも良く、思わずくすっと笑っちゃうかわいいお話です。
かさはかさとして使われた方が幸せそうですよね。


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