飾文字

かえるのどびん

野村 たかあき
教育画劇

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毎年夏になると、かえるのどびんが住むおいけが村では泳ぎの競技がありました。
でも、どびんは一度も勝った事がありません。「かなづちどびん」とからかわれていました。 悔しくて悲しくて、でも、自分を信じていました。
皆が眠る冬になってもどびんは眠れずに何かを信じていました。 雪解け間近のある日、どびんはある噂を思い出します。 遠い遠くのやなぎが村では、毎年春になると柳へ飛びつき競技があるという事を。
春を待ち、どびんは旅に出ます。もちろんやなぎが村へ。自分を信じて


人生にはいくつもの挫折が待っています。 何度も何度も挫折をくり返し、自分の中にある「何か」を信じて頑張っていくどびんに、胸が打たれます。
素朴で味のある木版画と、七五体のリズム感が心地よい文章で、一生懸命などびんの姿を現してくれています。
人は誰でも誰かに認められたくて、頑張ります。でも、その前に自分が自分を信じて頑張り続ける事が大事なんだと、どびんに教えてもらいました。


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