余命1ヶ月の花嫁
TBS「イブニング5」著
マガジンハウス
映画「余命1ヶ月の花嫁」の原作本です。
長島千恵さんの乳がんから始まった闘病生活をTBS「イブニングファイブ」が取材した記録です。
イベントコンパニオンという華やかな仕事をしていた千恵さんは、23才の秋、左胸にしこりがある事に気付きました。 都内に住む千恵さんは実家のお父さんに電話をして、一緒に病院へ行き 検査をしてもらう事になりました。
診断結果は「乳がん」
千恵さんのお母さんも千恵さんが小学4年の時卵巣がんになり中学3年生の時に亡くなっています。
千恵さんにとってお父さんは大事な大事な家族なのです。
ちょうどその頃、千恵さんは一人の男性と出逢います 赤須太郎さんです。
乳がんと告知されている千恵さんは太郎さんとの交際を涙ながらに断りました。それでも太朗さんは一緒に乗り越えていこうと決断したのです。
「イブニングファイブ」による千恵さんへの取材は、番組の都合で放送予定が延期になりました。
そして、延びてしまった事で千恵さんはその放送を観る事が出来ずに亡くなりました。
死後、取材陣により編集がなされ1本のドキュメント番組として放送され、大きな大きな反響がありました。
この本には、テレビに放送されていない部分も書かれているそうです。
若年性のがんは、進行が早くその部位にこだわらず全身への転移が激しいと知りました。
忙しい日々に流されて検診を先延ばしにしてしまい気がついた時には・・・考えるだけで恐ろしい現実です。
千恵さんはそれでもいつも前向きにがんと闘ってこられました。
彼女を支え続けた太郎さんやお父さん、お友達の方々もとてもポジティブに
前へ前へ進もうと、生きていこうと、命のある喜びをかみしめていかれた事と思います。
花嫁姿にあこがれた千恵さんの望みを必死で叶えてあげようと努力してくれた皆さんの気持ちに感謝です。
映画『余命1ヶ月の花嫁』公式サイト |