余命
谷村 志穂
新潮社
映画「余命」の原作本です。
バリバリの外科医の滴が結婚10年目にして命を宿した。 その喜びも束の間、14年前になりもう完治していると思っていた乳ガンが昔と同じ部位に再発してしまった・・・。 夫・良介も含め周りの人間、産婦人科の医者も事実を知れば堕胎を望むだろう。 お腹の子が成長するように妊娠中はガン細胞も活発化する。 やっと宿った命、愛してやまない良介の子ども・・・医者である滴はどうしたらいいのか、どうするべきなのか、どうなってしまうのか、 全て理解している上で、想像もつかない決断をする。
滴の決断には本当に驚かされました。 でも、強い人間で無ければ出来ないとも思います。 それでもやっぱり「何故?」と思う気持ちの方が先に出てしまいます。
私には彼女の様に決められない・・・でも心の片隅で彼女をすごいと尊敬する自分もいるんです。 滴の母の故郷、奄美の大自然と海のように明るくあたたかく大らかでありたい。
映画「余命」公式サイト |