飾文字

つみきのいえ

平田 研也 (著), 加藤 久仁生 (イラスト)
白泉社

line

映画「つみきのいえ」の原作本です。


海の水が少しずつ上がっていってしまう小さな町で、おじいさんはつみきのような家に一人で暮しています。 海水が上がってくるので床まで水につかるようになると、家の上にまた新しい家を作るのでどんどん積み上がっていくのです。 その積み重なっている家、一つ一つにおじいさんの大切な大切な思い出が詰まっているのです。 そして又、部屋が水びたしに・・・。


2009年アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞した「つみきのいえ」を絵本にしたものです。 この絵本は、監督が絵を、脚本家が文章を書いてできています。

人は、一人一人の大切な思い出と共に生きています。 「あの時」がなければ「今」のない人生です。 人を愛し、人に愛され、ささやかな幸せと少しの悲しみとで出来ているんです。

そして又、明日へと思い出は増えていくんですね。 色えんぴつの繊細でほのぼのと心温まる優しい色に魅かれ、 そして内容にも共感し、じわじわと感動していきました。 鼻の赤いちょっぴり太ったおじいさんの何とも言えないかわいらしさ、愛しくなるくらいです。 是非、手元に置いておきたい絵本です。 大人の方へのプレゼントにも向いていると思います。


原作本一覧へ >>

- こかげで読書 -
inserted by FC2 system