飾文字

サッカーボーイズ 明日への絆
 君のためならがんばれる

清水久美子

line

映画「サッカーボーイズ 明日への絆 君のためならがんばれる」の原作本です。


17歳の誕生日前日に脳腫瘍と診断され、たくさんの人たちに愛され、支えられ、頑張り続け、18歳という若さで亡くなられた佐々木諒平君のお話です。

小学生の頃から、サッカー漬けの日々を送っていた諒平君。 警察官の英人さん(お父さん)は仕事で忙しく、弟の証平君は4歳で難病のミトコンドリア脳筋症を発病しほぼ入院生活を送っていて、元看護師の環佳子さん(お母さん)は証平くんの看病で病院につきっきり。
サッカーの試合や遠征にも諒平君は一人自転車でかけつけていました。それでも、サッカーが大好きで、大好きでしょうがなかったんです。
推薦入学で入った高校でも諒平君はサッカーの毎日でした。 風邪をひいても熱があっても決して休まなかった学校を休み、諒平君は頭痛を訴え英人さんと病院に行きました。
診断は…脳腫瘍…まずは頭蓋骨に穴を開け、髄液を抜く手術をしなくてはいけません。 それは、諒平君17歳の誕生日前日であり、サッカー部の大会の前日でもあったのです。


誰にでも突然起こりうる病と言うものは、まだまだ未来ある若い人をも襲うんでしょうね…。
もし、自分の子どもが発病したら、諒平君の家族のようにここまで全身全霊をかけて看病ができるのかと不安になる位に、一緒に闘病生活を送っておられたようです。 また、諒平君の人柄なのでしょう、すばらしい仲間にも囲まれていたようです。
この本の中に出てくる病院に、何度か諒平君が見放されていて、それでも諦めず全然別の地域にある病院に転院されるというエピソードがあり、それはいつ患者になるか分からない私や家族の事を思うとものすごいショックな話でした。


原作本一覧へ >>

- こかげで読書 -
inserted by FC2 system