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三国志

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映画「レッドクリフ」の原作本です。


もちろん名の通り三国志の中でもとっても人気のある「赤壁の戦い」がテーマとなっています。
三国志は魏・呉・蜀の三国存亡の物語で、赤壁の戦いはその内のもっとも強大な魏が呉を倒そうと、 準備も万端100万とも言われる兵を引き連れて向かってきた時の話。

呉国では協議が行われ、圧倒的な武力差を前に議論は降伏へと傾いていきます。 提督と呼ばれ、この協議の最終決定を任されていた周瑜も降伏の意志を固めていました。 そこに抗戦派の魯粛が劉備(のちの蜀当主)の軍師・孔明を連れて訪れます。 周瑜と魯粛はそこで議論を交わしますが、孔明は袖に手を入れてただ笑うばかり。 不快に感じた2人が訳を尋ねると孔明は、 「一舟に二女を乗せ、魏国当主・曹操に贈物として与えれば兵を引くでしょう。 曹操はその二女を手に入れる事を詩に詠わせるほど求めている」と言います。 その二女の名は傾国の美と国外まで伝わる大喬、小喬・・・呉の前当主と、そして周瑜の妻の名だった。 周瑜は怒りと共に魏国との戦いを決意します。

もし興味を持って、映画の前に読んでみたい。 もしくは映画を見て読んでみたいと思った方は、吉川英治の三国志を読むのが良いのですが、 赤壁の戦いを読むことが出来る巻からいきなり読んでも楽しめるかは分かりません。 1巻からとなるとそれなりの時間が必要です。漢文を訳した感じの少し残してある本ですし・・・。


その他にも少し読みやすい北方三国志とも呼ばれている北方謙三版「三国志」  今では文庫サイズで発売されているほぼ内容が吉川版と一緒で横山光輝のマンガ版「三国志」や、「龍狼伝」  魏の曹操を主人公とした「蒼天航路」  女性の方は「旋風(かぜ)は江を駆ける」や「赤壁の宴」  その他にも三国志はいろいろな本が出版されているので、 好きな本を選んで読んでみると良いと思います。


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外部リンク
映画『レッドクリフ』公式サイト
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