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ララピポ

奥田 英朗
幻冬舎文庫

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映画「ララピポ」の原作本です。


6編からなる短編集ですが、登場人物が少しずつずれてメインではない他のお話しに出てきて本人達もすれ違っている事に気づいていたり気づいていなかったり・・・ と全体的には繋がりのある長編になっています。 1つ1つの話のラストは気まずい感じで終わりますが、最後の最後で何かまとまってる・・・という感じ。

対人恐怖症でひきこもりのライターや、AV・風俗専門のスカウトした女の子とHをするスカウトマンとか、 専業主婦のどこにでもいそうなおばさんがAV女優だったり、女子高生と援助交際する官能小説家とか出てくるので、 かなり内容的にはエログロです。 リアルな感じなのにでも何故か笑えて切ない。 不思議な感覚です。 受け入れられる人と拒絶する人にキレイに分かれる作品だと思います。 この本をどうやって映像化するのか気になります。

題名の「ララピポ」の意味が最後に分かりますが、なるほど、深い。


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外部リンク
映画『ララピポ』 公式サイト
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