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クライマーズ・ハイ

横山 秀夫
文春文庫

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映画「クライマーズ・ハイ」の原作本です。


昭和60年8月12日羽田発大阪着予定のJAL123便が死者520人を出す世界最大の航空機墜落事故を起こした。 落ちた場所は群馬県境にある御巣鷹山。

地元群馬の北関東新聞社の記者・悠木は同僚の安西と二人、谷川岳・衝立岩に登山予定だった。 山登り好きの安西と仲良くなるうち、何故か登る事になってしまったのだ。 乗り気ではない待ち合わせの直前、この墜落事故の一報が入った。

悠木はこの事故の全権デスクに任命され、安西との約束はすっぽかす事になった。 全権デスクとして悠木は寝る事も出来ない位の忙しさ慌しさとなる。 記者達はこぞって御巣鷹山に登る。 が、山登りに慣れない彼らは現場にたどりつく事すら出来ない者が続出する。 初日に何とか登れた者は、それはそれでものすごい惨事と出合う事になる。 粉々になった機体、それ以上にバラバラになった遺体・・・。

大阪を目指していたはずのこの飛行機が何故、航路でもない群馬に落ちたのか?

当時小学生だった私でも、しっかりと覚えていて忘れられない事故でした。 23年たった今も、8月12日には慰霊登山がされていますよね。 事故には直接関係なく、落ちた場所だという事でとてつもない慌しさになる 新聞記者の人達の記事への情熱には圧倒されて心を打たれます。


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外部リンク
映画『クライマーズ・ハイ』公式サイト
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