飾文字

告白

湊 かなえ
双葉社

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映画「告白」の原作本です。


ある市立中学、3学期の終業式の1年B組の教室。 担任の森口悠子は生徒達に辞任を告げる。
数ヶ月前、シングルマザーである森口の一人娘が、学校のプールにて死亡する事故があった。 この事故が原因かと生徒からは質問が出る。もちろん、この件のせいでもある。
ここで、森口は『告白』する・・・事故とされているこの事件は、このクラスの生徒の手によって為された「殺人事件」だと・・・。
犯人2人を「少年A」と「少年B」と呼び、森口はとうとうと話を続けた。警察に告げる事はしない、自分の手で復讐をするのだと・・・。


2009年本屋大賞としてどこの本屋さんにも平台にどーんと高く積み上げられていたこの本に興味が湧き、図書館で予約を待ちに待ちました。
読み始めた時の衝撃や、読み進めずにはいられない文章力、表現力、読後の何とも表現できない「あの」感じはここ何年間で味わった事のなかったものでした。 読後に即、著者の既刊すべてを図書館予約したほどです。
でも、少し(?)アクの強いこの本を薦められる人は周りにはいなくて、このホームページでも「オススメ作品」として紹介しませんでした。
映画化されると聞き、ものすごく驚きました。 映像にしやすい題材ではあるし、現実社会的にもいろいろと影響を与えそうな問題作だとは思います。
この本を「オススメ」することになるなら、声を大にして言いたいんです。 でも!でも!!この作品は、活字で読んでもらいたい!!
賛否両論あるようですが、この文章力と表現力を感じてもらいたいんです。その為にはやっぱり、本を読んで欲しい!
でも、ウチの子ども達が森口先生の生徒達と同じ中学生になった時、偶然出逢ってしまったならしょうがないけど、子どもにはまだ勧めないと思います。 それぐらい、影響力が私にはあった本です。


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外部リンク
映画『告白』公式サイト
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