飾文字

獣の奏者 I 闘蛇編

上橋 菜穂子
講談社

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NHKアニメ「獣の奏者・エリン」の原作本です。


人には慣れない凶暴な戦闘用の獣・闘蛇。その獣の世話を担う村で生まれ育った少女・エリン。
ある夜突然、世話をしていた闘蛇数頭が謎のままに死んでいた。 闘蛇の医師である彼女の母・ソヨンは責任を問われ、野生の闘蛇によって喰い殺される処刑を受ける事に。 処刑の際、救いたい一心でソヨンの元へと近づくエリンにも牙を向ける恐ろしい闘蛇達。
その時、ソヨンは指笛を吹き、一匹の闘蛇を呼び寄せた。 その背にエリンを乗せ、ソヨンを残し獣は空高く飛び立っていった。
ソヨンは別れの間際に指笛の事を「大罪」と呼んだ。決して真似はしてはいけない、忘れるべき「大罪」なのだと。 何が「罪」なのか?

次にエリンの目が覚めた時、母はもういない。住み慣れた村でもない。幼き少女はどう生きていくのか?


「精霊の守り人」シリーズの上橋菜穂子さんの長編異世界ファンタジーです。 この「獣の奏者」は「守り人」シリーズに匹敵する位、ぐいぐいぐいぐい魅きこまれていきます。
しっかりとした創りの話なので、読み応え充分です。 児童書として子どもだけに読ませるのはもったいないです。 大人も楽しめ、満足する事間違いなし!


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