飾文字

アメリカひじき・火垂るの墓

野坂 昭如
新潮文庫

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映画・ドラマ「火垂るの墓」の原作本です。


現在この本を手に取る方は、スタジオジブリによる映画化作品をご覧になった方が多いのではないのでしょうか。 この文庫は短編集で、火垂るの墓はその中の一つです。
文体は特殊で、現実にその場にいる人間のみが持ちえる情報を臭いや騒音にいたるまで全て書き出そうとするかの様な・・・。
そんな文体で、戦中の日本の騒然とした状態をよく表しているのだと思います。 そしてこの兄弟の悲劇も、この時代ではさしてめずらしくないとでも言うように、 さまざまな情報の中に埋もれながらある意味淡々と、進んで行きます。


詳しい解説は下にあるリンク先のウィキペディアさまに譲りますが、 作者・野坂昭如と亡き二人の妹との実体験や、 兄としてなし得なかった想いなどが込められており、 戦時中を生きていない現代の我々にはけっして書くことのできない大切な物語だと思います。


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外部リンク
火垂るの墓 - Wikipedia
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