飾文字

そらいろのたね

なかがわ りえこ(著)
おおむら ゆりこ (イラスト)
福音館書店

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大事な模型飛行機とそらいろのたねをキツネととりかえっこしたゆうじは、さっそく庭の真ん中に植えました。 たくさん水をかけてあげると、次の日、まめ位の大きさのそらいろの家が出ています。

喜ぶゆうじはまた水をたくさんかけて「大きくなあれ」と祈ります。 少しずつ少しずつ大きくなってうさぎやたぬき、ぞうまでもが入る大きな大きな家になりました。 それを見たキツネは飛行機とお家をまたとりかえっこしようと言い出しました。 入っていた皆を全員追い出して、誰も入れないように窓もドアも閉めて・・・。


有名すぎる程有名な絵本「そらいろのたね」です。 誰もが1度は目にして、耳にして、1度聞いたら忘れられない夢のあふれる内容です。 「そらいろ」という響きがステキなんですよね、「水色」とかではない「青」でもない「そらいろ」という言葉が。 小さな種を植えたらお家が生えてくるなんて・・・!

でも、イジワルや独り占めをしたらいけないよっていう制裁的な事も、 自然と頭に心に入ってくるようになっているのもすばらしいと思います。

「ぐりとぐら」シリーズの中川李枝子さん大村百合子さん姉妹のほんわかそぼくな絵もいいんですよね。 お家に入ってくる動物の中にぐりとぐらや「いやいやえん」のこぐまのこぐちゃんやおおかみなんかも登場するのが嬉しいところです。

実はウチの旦那サマが子どもの頃、この本を読んで「そら豆」からお家が生えてくると思って育てていたらしいんです。 お豆が苦手の旦那サマのがっかりした様子を想像するだけで笑みがこぼれます(^m^)

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