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りんごのえほん

ヨレル K.ネースルンド (著)
クリスティーナ・ディーグマン (イラスト)
偕成社

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りんごの木の一年をりんごの精が教えてくれます。

まずは冬から、雪の中の葉っぱのないりんごの木。

木の枝でひと休みする鳥たち、木にかくれている虫をついばむ鳥や、雪の上に落ちたりんごを食べる鳥。

春。ピンクのつぼみが開き、白い花が咲きほこりとてもきれいな季節です。

花のまわりを忙しそうなミツバチが花粉を集めて花から花へと飛び回ります。

花が落ちて小さな実ができて、少しずつ少しずつ大きくなっていきます。 りんごといってもいろんな種類があるんですって。 いつもは捨ててしまう種だって、つなげてみればステキなネックレスにもなるんです。

そして秋。たくさん実ったたくさんのりんごをいっぱい集めて、ジャムやアップルパイにして食べるのもおいしそう。 やがて実は落ち、葉っぱも落ちて、また、冬が来るんです。

作者はスウェーデン出身の2人。 スウェーデンでは、お庭に必ずりんごの木が植わっているそうなんです。 そんなとても身近なりんごの一年をとてもくわしく書いてあります。

物語としてだけの絵本ではなく、花粉を運ぶミツバチの事や、ミツバチが運ぶ事でりんごの実がなる事を、教えてくれる本なのです。 小学生の長女もおもしろいと読んでくれた勉強にもなる一冊です。

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