くまのこうちょうせんせい
こんの ひとみ (作)、いもと ようこ (絵)
金の星社
毎朝皆を元気な声で出迎えてくれるくまの校長先生。大きな声であいさつの出来ないひつじ君。
ひつじ君は悩みがあって大きな声を出すのが怖いのです。
ある日、校長先生が体を壊して入院してしまいました。
退院しても具合があまり良くなく、小さな声でしか話せなくなってしまいました。
それでも笑顔でひつじ君を迎えてくれます。
末期ガンを宣告されたにもかかわらず子ども達にありのままの姿を見せて教壇に立ち続けた神奈川県茅ヶ崎市の校長・大瀬敏昭先生。 自らの「命」を子ども達に見せ、本当の「命の授業」をされていた様子はテレビのドキュメント番組でご覧になった方も多いと思います。 そんな大瀬先生と交流のあった こんのひとみさんが大瀬先生の思いを絵本にして下さいました。
優しさの中にある大切な勇気。
命のある事の元気である事の大事さ。
ぜひぜひ、皆さんに読んでもらいたい絵本です。
いもとようこさんの優しさあふれる絵でお話のステキ度も上がっています。
長女、次女の通う小学校の校長先生も、毎朝校門で待っていてくれます。
何かの用事でいらっしゃらないと、心配になります。
子ども達ははずかしそうに、でも元気に校長先生に挨拶する事でその子その子の新しい一日が始まるんだなと思います。